Wikipediaの被リンクは意味がない理由とは?SEOに与える効果はある?

SEOにおける被リンクは重要な要素で、様々な対策方法があり、その中の1つに「Wikipediaを利用する」という方法があります。

被リンクは、リンク元のメディアの信頼性やドメインオーソリティが反映されるため、Wikipediaが利用できればかなり高いSEO効果が得られそうですよね。しかし、実際はこの方法は様々なところで「意味がない」と言われている方法なのだそうです。

この記事では、「Wikipediaの被リンクは意味がない」と言われる具体的な理由や「本当に意味がないのか」というところを徹底的追究し、効率的な被リンクを得る方法やWikipedia以外の被リンクを得るのに有効なメディアについて解説していきます。SEO戦略を見直す手助けとなる情報が満載ですので、ぜひ参考にしてください。

被リンクのSEO効果とWikipedia

「Wikipediaからの被リンクには意味がない」と言われる理由を考えるにあたって、まず知っておきたいのが「被リンク」についての考え方です。

本題に入る前に、被リンクとは一体どのようなものなのか、SEO的な観点からどのようなメリットがあるのか、そもそもWikipediaとはどのようなメディアなのか等、基本的な情報をチェックしておきましょう。

被リンク効果とSEOの関連性

被リンクは、他のサイトから自分のサイトへリンクしてもらうこと。被リンクの数はサイトへの信頼性や評価の証なため、検索エンジンは被リンクが多ければ多いほど、サイトの価値を高く評価する傾向にあります。

しかし、被リンクはただ数が得られれば良いというわけではなく、リンク元の質も重要になります。高品質な被リンクは信頼できるサイトから得られることが一般的だからです。また、検索エンジンからの評価も高めるためには、リンク元のドメインオーソリティも大事です。高オーソリティのサイトからのリンクは、低オーソリティのサイトからのリンクよりも価値が高く評価されます。被リンク戦略を練る際には、得たいサイトのドメインオーソリティにも注目したいですね。

被リンクによるトラフィックの効果

被リンクはトラフィックの増加に直結するということも見逃せないポイントです。

リンク元のウェブサイトでの露出があることで、そのサイトのユーザーがリンク先のサイトに訪問する可能性が高まります。トラフィックが増加すれば、さらに検索エンジンからのサイト評価の向上に繋がります。被リンクには、このプラスの循環があるため、SEO対策でとても重要な位置づけとなっているのです。

しかし、SEO対策は、コンテンツの質やキーワードの最適化、ユーザビリティといった他の要素も重要になります。検索順位を上げるためには、被リンクだけに頼らず総合的なSEO対策が必要になるということは忘れないようにしてくださいね。

被リンクの属性

被リンクが与えるSEO効果を考えるには、リンクの属性についても知っておく必要があります。

リンクの属性には「dofolllow」と「nofollow」の2種類があります。dofollowの場合は、検索エンジンはリンク先のページにリンク元の評価を反映するようになっていますが、nofollowの場合はリンク先とリンク元の評価を切り分けてしまうため、被リンクの効果が得られなくなっています。つまり、被リンクで検索エンジンからの評価を上げてSEO効果を得るためには、dofollowのリンクを多く獲得するのが効率的なのです。

それでは「nofollowリンクは何もSEOとしての効果がないのか」と言うとそうでもありません。直接検索エンジンの効果を増やすことはできなくても、リンク元のサイトからのクリックは期待できるので、トラフィックを増やす力はあります。nofollowリンクであっても多くの人々が利用するサイトであればある程サイトの露出も高まるため、無視できない程のSEO効果を得ることができるでしょう。

自然な被リンクと人工的な被リンク

被リンクはさらに「自然な被リンク」と「人工的な被リンク」に分けられます。

  • 自然な被リンク:読者や他のウェブサイトが自発的にリンクを貼ること。
  • 人工的な被リンク:リンクを意図的に操作しようとする手法を用いるもの。

Google等の検索エンジンのアルゴリズムが望むのはこのうち「自然な被リンク」の方です。この被リンクは、コンテンツが有益で魅力的であるがゆえに得られるもので、信頼性と権威を向上させる要素となります。そのため、SEOにおいて非常に高い価値を持つのです。

一方、「人工的な被リンク」は、高品質なコンテンツでなくても一定の作業により得ることができるため、検索エンジンからの評価も低く、どちらかというとやめてほしいと思われているような手法になります。例えば、リンク購入やリンクファームを利用する方法がこれに該当します。

長期的な観点から見れば、自然な被リンクのほうが強固なSEO戦略となり、結果的にサイトの評価を高めることができるでしょう。人工的な被リンクは、下手すると検索エンジンによるペナルティのリスクも伴うため、できれば避けた方が無難な手法になります。しかし、自然な被リンクだけに頼っていては中々サイトの認知も上がらずSEO効果も得られにくいため、SEOの専門家たちの多くは様々な「自然な被リンクに見える方法」での被リンクを稼ぐ手段を持っています。その手法の1つとして、「Wikipediaを使うのはどうなのか?」というのが、この記事の主題でもあります。

検索エンジンのアルゴリズムとWikipedia

ここでWikipediaについての知識もおさらいしましょう。Wikipediaは、インターネット上にあるフリーの百科事典で、Web広告がなく寄付で運用されているメディアです。誰でも書き込むことができ、世界中の人がボランティアで知識を記入することで作られています。そのため、多くの情報を手に入れることができますが、その情報が必ずしも正確ではないという特徴があります。

そんなWikipediaは、検索エンジンにどのように評価されているかというと「かなり権威のあるWebサイト」として扱われているようです。2021年に行われた調査では、Google・Bing・DuckDuckGoの3社で一般的な検索キーワードを検索した際、Wikipediaのページが検索結果の1ページ目に表示される確率は実に80~84%であったといいます。

ここまでWikipediaが検索エンジンに評価されているということの背景には、Wikipediaが多くのサイトにリンクされている(一説では17億以上もの被リンクがあるそうです)ことやWikipediaの各ページの更新が非常に頻繁に行われていることがあるでしょう。Googleをはじめとした検索エンジンのアルゴリズムは非常に複雑で多くの要素が検索結果に影響を与えますが、Wikipediaは検索エンジンのアルゴリズムが好む形にピッタリと当てはまっていると言えそうですね。

被リンクは、権威のあるサイトから多く得られることでSEOとしての効果を得られます。つまり、単純に考えたら、Wikipediaからの被リンクを得ることができれば、かなり有力なSEO対策となるはずです。しかし、現実としては「Wikipediaを利用した被リンクは意味がない」と言われています。その理由はなぜなのでしょうか?次で詳しく見ていきましょう。

Wikipediaの被リンクが意味がないと言われる理由

結論から先にお話してしまうと、wikipediaからの被リンクはSEOの観点から見て全くのムダというわけではありません。むしろ、現在のウェブマスターやSEO専門家の多くは「Wikipediaからの被リンクを獲得することは検索エンジンのランキングに影響する」と考えています

それでは、なぜ「Wikipediaからの被リンクがSEOにおいて意味がない」と言われるのでしょうか?その理由は4つ挙げられます。詳しく見ていきましょう。

理由①Wikipediaからの被リンクがnofollowだから

「Wikipediaからの被リンクに意味がない」と言われる1つ目の理由は、Wikipediaのリンク属性がnofollowだということが関係しています。

先ほどお話したように、「nofollow」属性は、検索エンジンに対してリンク先のページの評価を引き継がないように指示するものです。つまり、Wikipediaから被リンクを得たとしても、残念ながらSEOの直接的な効果は得ることはできないということになります。

とても残念ではありますが、もしWikipediaがdofollowであった場合は、多くのサイトから被リンクのターゲットとされるため、本来の百科事典としての機能も薄れてしまうかもしれませんね。

理由②Wikipediaには低品質なコンテンツもあるから

Wikipediaは、仮にdofollowであったとしても、その特性から高いSEO効果が得られるかというのは微妙なところでしょう。

検索エンジンはリンク元のコンテンツの品質を評価するようになっています。そのため、低品質なページからのリンクはSEOに貢献しないばかりか、むしろマイナスの評価に繋がってしまう可能性もあります

Wikipediaは、先ほどお伝えしたように「誰でも編集できる」メディアです。そのため、不確かな情報や虚偽の情報、中身が薄い等の低品質なコンテンツが含まれていることもあります。Wikipediaは信頼性の高い情報も多く集まっていますが、検証が不十分な情報も混在しているのが現状なのです。

低品質なコンテンツでもトラフィックは望めるかもしれませんが、そもそもそういったコンテンツは利用者も少なく、あまりよくない印象のページだった場合はサイトのマイナス評価に繋がる恐れもあります。

理由③wikipediaの権威性が低いから

2番目の理由に関連して、Wikipediaは情報の信頼性や精度に欠けるという点も指摘されています。

Wikipediaの掲載は公式な学術機関や専門家による審査がありません。そのため、情報の正確さが保証されていないのです。一見、Wikipediaは多くの情報を提供するため権威性が高いと考えられがちですが、権威性のあるメディアは通常フリーで誰でも編集できるようにはなっていません。

権威性の乏しいサイトからのリンクは残念ながら検索結果にも大きな影響を与えにくいです。仮にWikipediaがdofollowであったとしても、その被リンクはあまり意味がないかもしれませんね。

理由④wikipediaのリンクからユーザーが流入しにくい

Wikipediaは被リンクをしてもnofollowなため、直接的なSEO効果はありません。しかし、Wikipedia自体は利用者がとても多いメディアなため、トラフィックの流入が期待できそうではあります。

しかし、Wikipediaの各ページには多くのリンクが含まれているため、一つ一つのリンクのクリック率は低くなる傾向にあると言います。そのため、特定のページへのリンクから多くのユーザーが流入するということは期待しにくいでしょう。

また、ユーザーがWikipediaを閲覧する際は、そのページの情報で満足する場合が多いと言われています。他のサイトへのリンクをクリックする動機が少ないため、Wikipediaからの被リンクは直接的なトラフィック増加には貢献しづらいと見られています。

Wikipediaのリンクはやらないよりもやった方がいい?

上記のような理由から、Wikipediaからの被リンクはSEOとしてあまり大きな効果を得ることはできなさそうです。しかし、Wikipediaからの被リンクを得ることにはいくつかのメリットがあります。これらのメリットについては後程お話しますが、結論から言うと、Wikipediaの被リンクは「やらないよりもやった方がいい」SEO対策といえそうです。

それでは、反対にWikipediaへリンクすることはどうなのでしょうか?Wikipediaへのリンクを持つこと自体は、絶対に無駄ではありません。自分のサイトの中の情報が増えてユーザビリティが向上するため、一定の信頼性を得ることができるからです。しかし、Wikipediaへのリンクを持つことだけで劇的なSEO効果が生まれるというわけではないというのは覚えておいてください。Wikipedia等の外部リンクの効果は、内部リンクとのバランスが重要で適切なリンク戦略が不可欠になります。

また、SEO対策は、総合的なアプローチが求められます。Wikipediaのリンクについても「いくつもあるSEO対策手法の1つ」くらいの気持ちで取り組むと良いでしょう。

Wikipediaの被リンクが活きる条件と方法

Wikipediaの被リンクは、上記の理由から一生懸命取り組んだとしてもあまり意味のないもののようです。にもかかわらず、SEOの専門家の中には「高いSEO効果が得られる」として取り組んでいる人も多く存在します

それでは、Wikipediaの被リンクにはどのようなメリットがあるのでしょうか?また、Wikipediaから被リンクを得る方法についてもお話していきます。

Wikipediaからの被リンクのメリット

Wikipediaからの被リンクは、検索エンジンからの評価は全く得ることができないため、SEOには直接影響を与えないというのは先ほどお伝えした通りです。それでも対策をしているのは、次のようなメリットがあるためです。

  1. 企業やサービスがWikipediaのコンテンツとして掲載されれば、名声や評価、信頼性に繋がる。
  2. Wikipediaに被リンクがあれば、見た人にページに価値があると評価してもらえる可能性がある。

Wikipediaは、どんなに関連のなさそうな内容のサイトでも、6つリンクをクリックすれば必ず1つはWikipediaに繋がるという程の有名サイトです。そのWikipediaに掲載されているということは、信頼性が高い企業やサービスだと認識してもらえる可能性が高いでしょう。つまり、広報的な価値はかなり高いと言えます。

また、Wikipediaは、見たユーザーがリンクを貼ってくれる可能性も高まるので自然な被リンクの獲得にも繋がり、質の高い「E-E-A-T(経験、専門性、権威性、信頼性」)」を得ることもできるでしょう。結果的に、大きなSEO効果が期待できるのです。

しかし、Wikipediaのコンテンツとして掲載してもらえている時点ですでに社会的にかなり評判になっている企業やサービスでしょう。コンテンツとして以外に掲載される場合に期待できるのは2の効果ですが、前述のようにWikipediaには多くのリンクが貼られている上に、掲載情報に満足するユーザーが多いためリンクのクリック率が低く、Wikipedia経由での劇的なトラフィックを獲得するのは難しいです。Wikipediaを活用したSEO対策は、とてもやりづらい分野であるということは間違いなさそうです。

Wikipediaの被リンクを得る方法

Wikipediaは誰でも編集ができるようになっています。そのため、Wikipediaからの被リンクを得るためには自分で編集作業を行うと良いでしょう。編集作業の行い方は、具体的には次のような方法をとることになります。

  1. 対象となるページの関連情報を確認する。
  2. Wikipedia編集者となり、自分のサイトが引用されるための高品質な情報を提供する。
  3. 出典や外部リンクに自分のサイトのリンクを入れる。

ここで注意したいのが、Wikipediaの編集ルールを順守するということです。Wikipediaのルールに従わなかった場合はリンクが削除されてしまいますので、慎重に対応するようにしましょう。

効率的な被リンク戦略とは

ここまでWikipediaの被リンクの意義や手法についてお話してきました。Wikipediaの被リンクは全くのムダそいうわけではなく、成功すれば大きなSEO効果を得ることができます。しかし、その難易度は高く、中々思ったような成果に繋がりにくいということが分かりました。そのため、やらないよりはやった方が良い対策で、それよりも別の被リンク対策を優先的に行う方が効率的にSEO効果を得ることができると考えられます。

それでは、一体どのような被リンク戦略が効率的なのでしょうか?それを理解するには、どのような被リンクがSEO効果に良い影響を及ぼすのかや具体的な被リンクの獲得方法について知る必要があります。ここでしっかり勉強しておきましょう。

被リンク効果が発揮される条件

被リンクがあれば、検索エンジンは「他のサイトからリンクされるような信頼性のあるコンテンツ」という評価を下してくれるようになります。検索エンジンは、信頼性が高いサイトを高く評価する傾向があるため、被リンクはSEOに直結するといっても過言ではありません。

そんな被リンクの効果を十分に発揮させるためには、次のような条件が重要になります。

  • リンクを受ける元のサイトが信頼性と権威性を持つこと。
  • リンク元のコンテンツが豊富かつ質が高いこと。
  • リンクが関連性の高いテーマであること。
  • リンクが自然であり、多様性があること。

上記のような条件が揃った被リンクは、とても高いSEO効果を発揮することになるでしょう。その理由について、「リンク元のコンテンツについて」と「自然な被リンク」に分けて解説していきます。

リンク元のコンテンツについて

被リンクの価値は、リンク元の信頼性や権威性が大きく反映されます。そのため、リンク元の信頼性や権威性、コンテンツの質等がとても重要になります。コンテンツの質が低かったり関連性が乏しかったりというコンテンツの場合は、せっかく被リンクを得たとしても効果が得られないばかりか検索エンジンにマイナスの評価を受けてしまう可能性があります。

高品質なサイトからの被リンクは、「信頼性」という意味以外でもSEOに深く関連しています。高品質なサイトにリンクが貼られていれば、クローラーはより頻繁にサイトを訪れるようになります。その結果、サイトのインデックス速度も向上していきます。そのため、高品質なサイトからの被リンクを得ることができれば、想像以上のSEO効果が得られることになるでしょう。

自然なリンクと多様性について

検索エンジンには「自然なリンク」と「人工的なリンク」があり、検索エンジンは「自然なリンク」を好むというのはすでにお話した通りです。ユーザーが自然にリンクしているコンテンツの方が、人工的にリンクしているコンテンツよりも良質だと判断されます。Google等の検索エンジンはこの人工的なリンクについては推奨していないため、ペナルティを受けてしまう可能性もあり、注意が必要です。

また、被リンクは関連するコンテンツからのものであるということも大事ですが、同じサイトからのリンクばかりでは検索エンジンの評価も上がりにくくなります。そういった意味で、多様なサイトからの被リンクを得ることが重要になり、それにはいくつもの戦略が必要になるでしょう。

効果的な被リンク戦略とは

質の高いウェブサイトからの自然な被リンクを獲得するためには、大きく3つの対策があります。

  • 自分のサイトのコンテンツを充実させる。
  • 積極的に他のウェブマスターと連携を図る。
  • リスクのあるリンクやスパムリンクを避ける。

これらを長期的な視野で行って高品質な被リンクを増やしていくことが、効果的な被リンク戦略の肝になります。それぞれ、詳しく見ていきましょう。

自分のサイトのコンテンツを充実させる

自然な被リンクを得るためには、高品質なコンテンツの作成が必須になります。質の高いコンテンツであれば、自然と被リンクを集めることができる上、その他の戦略を実施した際にも効果に直結することになるでしょう。

質の高いコンテンツの条件は、主に次のようなことが挙げられます。

  • 情報が豊富で、正確。
  • 内容が分かりやすい。
  • ユーザーにとって有益である。
  • オリジナリティが高い等、他のサイトとは一線を画す内容。

ユーザーが「役に立つ」と思うコンテンツが、高品質なコンテンツだということになります。これらに加え、内部リンクや外部リンクを適切に活用することでユーザビリティも向上し、サイト全体の信頼性や評価が向上するでしょう。

積極的に他のウェブマスターと連携を図る

自然なリンクを増やすためには、質の高いコンテンツを作成した上で、積極的に広報を行うことも重要になります。

  • 業界イベントやカンファレンスに参加する。
  • ゲストポストを書く。
  • ソーシャルメディアを活用する。
  • 他のブログやサイトのオーナーと交流する。

業界イベントやカンファレンスに参加すれば、自分のサイトを紹介する場を増やすことができるでしょう。また、ゲストポストを書くことで他のサイトに価値提供しながら、被リンクを獲得することができます。ゲストポストは、関連性のあるテーマで質の高いコンテンツを寄稿するように心がけましょう。

また、SNSを利用すれば、多くの人にコンテンツを広めることができます。フォロワーや読者が増えれば、リンクを自然に張ってもらえる可能性が高まります。一方的に発信するだけでなく、そのコミュニティの中で深く関わり合い、関係を築いていくことが重要になります。時間をかけて他のサイトとの関係を築くことも大切です。お互いにリンクを貼り合うことができる上、関係が深まれば「インタビュー記事」や「共同執筆」等のコラボレーションをすることもでき、自分のサイトのユーザーに新たな価値を提供することができるでしょう。

有力なサイトからリンクを得るためには、1つの手法だけでなく様々な方法を組み合わせることが重要になります。積極的に活動することで、より多くの人と繋がることができ、自然な被リンクが得られる可能性が高まるでしょう。

リスクのあるリンクやスパムリンクを避ける

被リンクはリンク元の信頼性や権威性が反映されるため、リスクのあるリンクやスパムリンクを避けることも重要になります。

ペナルティやマイナスの評価を受けないように、被リンクのチェックツールを用いて定期的にリンク元をチェックし、怪しいものをなるべく早く見つけ出すようにしましょう。怪しいリンクを見つけた場合は、削除要請をする等適切に対応するようにすることで、被リンクの健全性を保つことができます。

Wikipediaに代わる被リンクに効果的なメディア

自然な被リンク戦略の方法についてお話しましたが、多くのSEOの専門家たちは「人工的な被リンク」を検索エンジンに自然に見えるように用いる方法も採用しています。Wikipediaの被リンクもその方法のひとつですが、実際に臨んだ効果が得られるかは微妙なところで、効率的ではない難易度が高い被リンク対策と言えそうです。

そこで気になるのが、「Wikipediaに代わる被リンク獲得の手段はないのか?」ということ。その代替手段としておすすめなのが、noteやSNSを活用した被リンク対策です。多様なリンク元からの被リンクはSEOの安定性をもたらすことにも繋がります。異なるメディアやプラットフォームを活用し、多角的に対策をしていきましょう。

noteからの被リンク

noteはユーザー自身がコンテンツを投稿できるプラットフォームで、月6,000万人ものユーザーが利用している国内有数のメディアです。noteを利用すれば、次の2つの方法で被リンクを得ることができます。

  • 自分のブログやサイトと関連する内容を投稿してリンクを貼る。
  • noteのコミュニティに参加し、他のユーザーとの交流を深めて被リンクを獲得する。

noteの投稿は基本的にdofollowになっているため、自分の記事にサイトのリンクを貼れば、自然な被リンクを増やすことができます。被リンクとしての価値を高めるためには、価値ある情報を提供して読者の関心を引くことが重要になります。note上でのフォロワー数や「スキ」を増やすことができれば、エンゲージメントが向上してリンクの効果も上がります。そのためには、過剰な自己PRは避けるようにしましょう。

また、他者とのコミュニケーションが取りやすいのも、noteの特徴です。他ユーザーの記事にコメントを残したり、コメントに返信したり等で積極的に関われば、それだけ自身の存在感が増し、noteの記事に貼られているリンクも注目されやすくなるでしょう。

SNSからの被リンク

SNSは拡散力が高く、リンクを素早く広める手段として非常に効果的です。

TwitterやFacebook、Instagramなど様々なSNSを活用してブログやサイトのリンクをシェアすれば、多くのユーザーにアクセスされる機会を増やすことができます。リンククリック率を上げるためには、投稿の際に、興味を引くキャッチコピーや画像を添え、ハッシュタグを適切に使うようにするのがポイントになります。

また、SNS上でのコメントやリツイート、シェアも重要です。こういったユーザーの動向は、被リンクの広がりを早める上にSEO効果を高めることに繋がります。このエンゲージメントを保つためには、定期的な投稿が不可欠になります。

SNSは、複数を組み合わせて使うことでユーザーの掘り起こしができ、持続的にSEO効果を向上させることも可能です。ライブ配信等、それぞれのメディアがもつユニークなサービスを活用できれば、さらにファンが増えて被リンクを得る確率が高まるでしょう。

総合的な被リンク戦略が成功のカギ

今回は、被リンクがSEOにどのような影響をもたらすのかやWikipediaの特徴といった基本的な情報から、Wikipediaの被リンクが意味がないと言われる理由、Wikipediaの被リンクが活かせる条件、Wikipediaに代わる被リンクに効果的なメディアと被リンク対策手法についてお話しました。

SEO戦略において被リンクは非常に重要で、高品質な被リンクを多く持つサイトはそれだけ検索エンジンからの評価も得られるようになります。その被リンクを得るのに有名サイトの「Wikipediaを使ってみたらどうなるのか」というのがこの記事の主題でしたが、Wikipediaの被リンクは直接的にはSEOに関係せずリンクのクリック率も伸びにくいため、望んだ効果が得られにくい手法になります。しかし、成功すればかなりの信頼性や権威性を得ることができるためWikipediaの被リンクは「やらないよりはやった方がいい」SEO対策と言えるでしょう。

被リンクは、多様で高品質なサイトから多く得た方がSEOとして有利になります。そのため、様々なメディアにリンクを貼ってもらえるように働きがけることが重要です。自分のサイトコンテンツの質を上げ、多くのユーザーと繋がることで被リンクの数は飛躍的に伸ばすことができるでしょう。被リンク戦略の成功のカギは、Wikipediaを含め、総合的なアプローチを取ることが重要です。noteやSNSも上手く活用しながら、効率的に被リンク対策を行っていきましょう。